カナダにいたとき、その春の匂いに、一気に(しかも久しぶりに)ホームシックに襲われた。思い出したんは、家の前の、普通のコンクリートの道、とか毎日特に意識しなかったけれど確かに生活の一部であった場所達だった。
それが今、面白いことが起こっている。春の匂いがして、思い出したのは、あのモントリオールに住んでいたアパートの前の、並木道だった。極寒を乗り越えて迎えた春はめっちゃきれいやったし、その分匂いも強烈に意識したのを憶えている。また、一気に日が長くなったこととか、家の近くのタイレストランから夜に流れてくるめっちゃ美味しそうな匂いとか、ちょっとだけ薄暗くなった家の中で電気をつけずにご飯を作ってルームメイトを待ってたことも一緒に思い出して、なんだかちょっと泣きそうになった。
これもホームシックて呼ぶんか。ということは、たもにはきっとホームが二つあるってことなんやなーと思って、ちょっと嬉しい。多分今嗅いでいるにおいも記憶として知らず知らずに蓄積され、いつか懐かしく思い出したりするんだろうな。