人生において、本当に大切な出会いは突然やってくることを知っている。そして、それは時に気乗りしないことをしぶしぶやった時に起こる。
カナダでは、気持ちがふさぎこんでいた時に嫌々出かけた友人のコンサートの帰り道、道を通りかかったクラスメートと、帰国前はもちろん帰国後さえも、素晴らしい関係ができた。知り合いが全くいないダンスのクラスにこわごわ飛び込んだときは、偶然入り口で待っていたフランス人とその後ずっと長い付き合いが生まれた。
あの時、もしあれをしていなかったら、と考えると、自分の人生は信じられないくらい違っていたと思う。そういった意味で、あれらは人生の転機である。人生の転機とは、清水の舞台から飛び降りるというよりは、もうちょっとささやかかもしれへんと思わずにいられない。
しばらくはそんな些細な兆候を見逃さないよう努めるばかりである。