ブログって言うものは日記なんだし、留学記なら特に出発直前とか到着直後の話を特にしておくのが大切だと思うのだけれど、忙しすぎてそれどころじゃなかった。本当に。書きたいことはたくさんできたけど、それは順を追ってあとから書き留めることにして、今はまさに今現在私がいる状況を書きたいと思う。
今、私はホームレスだ。
カナダについてから、日本ですらしたことがない家探しを必死でやって、やっとみつけたアパート。そして、初めてそのアパートですごした一晩。いろいろ苦労して、食べることもままならなかったけど、授業も始まり、やっとすべてが動き始めるのだと思った。ところが。
日本人同士の集まりに参加し、初めてカナダでパーティーにでれた。ピザを囲むだけのささやかなものだったけど、ずっと一人ぼっちで家探しをしていた私には本当に楽しくて、久しぶりにいっぱい話ができた。そんな帰り道、同じアパートに住む日本人の女の子から電話があった。「アパートが違法建築で、警察の立ち入り検査が入ってるらしい。アパートが閉鎖されるから、みんな中に入れなくなる。」
どういうこと?とにかく早くつくように言われたので、あわててアパートに帰ると、そこには人だかり。地元のメディア。消防隊、そして警察。入り口には厳重なチェーンロック。警察の人との付き添いで部屋にあるものをまとめて外に出るように言われた。いったい何が起こったのか。まったく理解できない。言われるがまま持てるだけのものを持って、外に出た。そのまま警察の人にホテルに連れて行かれて、今、ここにいる。4日ホテルを提供するが、その後は面倒を見れないとのこと。
人は留学というものを経験するとき、様々な困難にぶつかるだろう。しかし、断言しよう、ここまでの困難波乱は滅多にないはずだ。ましてや大学協定の交換留学に。私の学校はどうなるの?私はどこにいったらいいの?
私は一人でここに来た。カナダという国に、知人はいない。なぜ、私はそんな環境で放り出されたのか。警察の車の中で夜中の12時、ホテル送迎の順番を待っていたとき、あまりの理不尽さ、不安に、ひとりでに涙が出た。そんな私を見て、ドイツ人の女の子がゆっくりと私に歩み寄り隣に座り、話しかけてくれた。何のとりとめもない、彼女が知っている日本のお菓子の話だった。うつむいて話を聞く私に、彼女は淡々と、しかし時折楽しげな雰囲気を交えながら、私の単調な相槌にも気を止めずに話し続けた。こういう環境、状況で、人の優しさって本当に暖かいと思った。私は彼女を知らないけれど、彼女は今私を心配してくれているんだと思って、だれも私のことを知らないこの国で、私のことを心配してくれる人がいるんだと思って、締め付けられるような、本当に言葉にできない気持ちになった。
これから私がどうなるのか、私にはわからない。でも、今はただ前向きに、事の成り行きを待つしかないのだろう。
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